もぎんぽについて、実はだれも知らない。
小説:「もぎんぽ」と「とろろ」池袋を歩いていると、最近見かけなくなったもぎんぽが売られていた。懐かしい、中野が大阪にいたときでももうほとんど見なくなっていたのに。東京でもぎんぽを見るのはコレが初めてだった。
でも時代の流れか、それとも東京ではコレが普通なのか、今日見たもぎんぽは中野の知ってるもぎんぽよりも小ぶりで痩せたもぎんぽだった。でも鳴き声はやっぱりもぎんぽらしい声だった。
中野が通っていた小学校で一度、爆発的なもぎんぽブームがあった。ブームが全国的なものなのかどうかは知らないけど、同じくらいの年頃の人だったら誰しも一度は両親にもぎんぽをねだったことがあると思う。 中野も当然もぎんぽを手に入れたのだが、やっぱり子供に世話しきれるものではなく、すぐに根腐れを起こしてしまった。今思えば残酷な話だなあ。
もぎんぽ売りのおっさんと少しそんな話をしたら、最近のもぎんぽは品種改良がされているので根腐れはほとんどないとのことだ。
ちょっと買おうとも思ったけど、いまさらもぎんぽもなあ。21世紀にもなって。鳴き声とかうるさいし。
もぎんぽ売りの軽トラはたまに池袋に来るらしい。たまにはもぎんぽもいいかも知れんなあ。
小説:「もぎんぽ」と「とろろ」